空き巣が狙った家に残す「マーキング」とは?
住宅を狙う空き巣は、犯行前に下見やマーキングを行い、侵入のしやすさや住人の生活パターンを調べています。玄関に、「玄関やポストに不自然な記号や数字が書かれていた」「見覚えのないシールが貼られていた」という報告も増えています。今回は、空き巣がよく使うマーキングの手口や意味、そして防ぐための対策について詳しく解説します。
<目次>
1.空き巣の「マーキング」とは?
空き巣は、住宅を下見する際に仲間同士で共有できるサインを残します。これを「マーキング」と呼びます。一見すると、落書きや汚れに見えるため、住人が気づかないことも少なくありません。以下は、空き巣がよく使う、代表的なマーキング例とその意味を紹介します。
マーキングの種類 |
意味の例・用途 |
---|---|
英数字 (例:M・W・Sなど) |
住人の性別や家族構成を示す (例:「M=男性」「W=女性」「S=一人暮らし」) |
記号 (例:〇・△・×) |
侵入しやすさを評価するサイン (〇=侵入しやすい、×=侵入困難、△=注意が必要) |
色付きシール |
家の属性を分類する (例:「金色=裕福」「赤=普通」など) |
置き石 |
留守かどうかを確認するための目印。 動かされていなければ不在と判断されやすい |
2.下見の手口とチェックポイント
空き巣はマーキング以外にも、以下のようなさまざまな方法で下見を行います。
●郵便受けにチラシを入れて、数日後に残っていれば「不在」と判断する
留守が続いているかどうかを簡単に見抜く方法です。特に長期不在の旅行や出張時に狙われやすくなります。
●ゴミ出しや帰宅時間などを観察し、生活パターンを把握する
家族の人数や、日中に誰もいない時間帯を調べることで、犯行のタイミングを計ります。
●インターフォンを押して、留守かどうかを直接確認する
営業や配達を装って在宅状況を探るケースも多くあります。不審に思ったら安易に対応しないことが大切です。
3.防犯のためにできる対策
空き巣のマーキングや下見を防ぐには、以下のような対策が効果的です。
◯定期的に家の周囲を点検して、不審な落書きやシールがないか確認する
マーキングを見逃さず、すぐに消す・剥がすことで空き巣の情報共有を妨げられます。
◯カメラ付きインターフォンを設置し、訪問者を映像でチェックする
在宅を装うだけでなく、録画機能があれば抑止力にもつながります。
◯郵便受けを空にしておく(長期不在時は新聞や郵便物を止める)
ポストにたまったチラシや郵便物は「留守」のサインになりやすいので要注意です。
◯ご近所とのコミュニケーションを心がけ、異変を早く気づける環境をつくる
地域の目が多いほど、防犯効果が高まります。日常の挨拶や声かけが予防につながります。
また、防犯ステッカーやセンサーライトを導入するのも有効です。空き巣は「手間がかかる家」を嫌うため、ちょっとした対策が狙われにくさにつながります。
センサーライトやインターホンについての施工動画は以下から▼
4.まとめ
いかがでしたでしょうか?空き巣は下見やマーキングで侵入のしやすさを見極めています。「ただの落書きかな?」と思っても犯行のサインかもしれません。日頃から家の周囲を確認し、防犯グッズを活用しながら、家族やご近所と情報を共有することが被害防止につながります。
『マスターキー』へ、ぜひご相談ください。
